お洒落メンズさんたちは、きっといつもトレンド、流行りに敏感なのではないでしょうか?
ベーシックなコーディネートもいいですが、やっぱり
トレンドを意識したコーディネートがお洒落ですよね。
でも、そのトレンド、流行は自然と出来上がるのでしょうか?
実は、トレンド、流行りは作られているのです!!!
今回はそのトレンドがどのように作られているのか見ていきたいと思います。
目次
トレンドは作られていた?!!
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実は、自然な流れで、大衆ウケしたものがトレンドになるわけではないのです!
なんとトレンドは作り出されていたのです!!
ではどのように作り出されるのでしょうか?
5つの段階を経てトレンドは決まっていくようです。
では、一つ一つ詳しく見ていきましょう。
STEP1:インターカラーによる流行色の決定
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インターカラーって聞きなれない言葉ではないでしょうか?
インターカラーというのは、
イギリス / イタリア / 韓国 / スイス / スペイン /タイ / 中国 / ドイツ /
トルコ / 日本 / ハンガリー / フィンランド / フランス / ポルトガル /アメリカ
この15カ国からなる国際流行色委員会のことです。
この国際流行色委員会は、国際間で流行色を決める唯一の機関のです。
1963年に国際流行委員会は作られました。
トレンドの始まりはこのインターカラーからということなのです!!
実シーズンの約2年前に、15カ国の各国が提案したい色を持ち寄り、
6月には春夏にトレンドにしたい色、
12月には秋冬にトレンドにしたい色を決めていきます。
なんと、2日間でこの流行色は決められていくそうです。
トレンドはまず、色から決められていくんですね!!
色が決まると各国の色彩情報団体が、国内の市場にあわせてトレンドカラーを発信していきます。
日本は、JAFCA一般社団法人 日本流行色協会が日本の市場にあわせてトレンドカラーを発信してくれます。
レディスウェア 、メンズウェア 、プロダクツ&インテリア 、メイクアップという風に4つのカテゴリに分けられてJAFCA会員に情報が発信されます。
STEP2:トレンド情報会社による方向性の決定
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流行色が決まったら、今度は、トレンド情報会社によってデザインや素材などのトレンドが決められていきます。
トレンド情報会社であるスタイリングオフィスは欧米を中心に全世界にあります。
スタイリングオフィスは決められた流行色を参考にして市場調査をして、素材やシルエットなど、次のトレンドがどうなるか予想します。
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その予想したものを本にしたものが、トレンドブックです。
このトレンドブックはプロのファッション業界のファッション雑誌のようなものになります。
ですので、バイヤーやデザイナーがこのトレンドブックを見て参考にするそうです。
また、この時期にトレンド予想セミナーなども行われます。
この作業は、実シーズンの1年半前に行われます。
STEP3:素材のトレンドを決定する展示会
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実シーズン約1年半~1年前くらいに、ヤーンフェアという糸の展示会が開かれます。
パリで開催されるexpofilや、フィレンツェで開催されるpitti filatiが有名です。
ここで、トレンドカラーを意識した、アパレルの根本原料である糸、ヤーンが決まってきます。
実際にどのように決められるかというと、
秋でも最近は10月ごろまで暑いので、それだと市場にだす商品としては、ニットよりもカットソーがいいのではないか?
という風になれば、ここではカットソーに適した糸が選ばれるとのことです。
そのようにして決められた糸により生地が作られていくことになります。
糸の特徴が服のデザインや品質に影響するので、トレンドカラーの同じ色の糸でも、
その糸の特徴によって洋服の出来上がりが違ってくることになります。
コットンの糸で作られた布とポリエステルの糸で作られた布では風合いなどが違ってきますよね!
ですので、ここでの糸選びは重要なものとなってきます!!
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その後、服地の展示会のテキスタイル展が行われます。
生地やファッションの見本市になります。
Tissu Premierや、PRATO Trade、Première Vision、IdeaComo、Moda Inなどが有名なテキスタイル展となります。
そして、ここに出されている生地によって、色んな洋服が作られていくことになります。
STEP4:デザイナーによるコレクションでの発表
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ヤーンフェアや、テキスタイル展、またトレンドブックを基にデザイナーさんたちが、
どんなファッションスタイルがいいのか、どんな柄が流行るのか、どんな色の組み合わせがいいのかなど
今年の流行、トレンドを考えた洋服を作っていきます。
そして、実シーズンの半年前にのデザインされた洋服がコレクションで発表されます
パリコレやミラノコレクション、ロンドンコレクション、東京コレクション、
ニューヨークコレクション、マドリードファッションウィークなどでデザインされた洋服が発表されますよ。
コレクションによりディティールは少し違いますが、みんなSTEP1からSTEP3までの順序を踏んでいるので
どのコレクションもベースは一緒でトレンドからはずれることはありません。
コレクションによって次のトレンドを知ることができ、
この頃から、ファッション雑誌などにもトレンドが扱われるようになり、
一般の私たちにも今のトレンドがどんなものなのか知らされることになります。
STEP5:ショップでの商品展開
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そして、私たち消費者に次のトレンドが何なのか浸透してきた頃にショップで商品展開されます。
2年前から練られてきたトレンドがやっと私たち、消費者の手に届くという仕組みになっています。
2年前からファッションのプロたちが考えて作られたトレンドです。
是非、雑誌などでトレンドの勉強をしてトレンドを抑えたコーディネートの仕方などを頭に入れていただくなら、
ショップに行き実際にアイテムを手にとって見てみるとよりお買いものが楽しくなるのではないでしょうか?
まとめ
このように5つのSTEPを踏んでトレンドが作られています。
なんと、2年前からトレンドは作り出されているんですね。
何か適当に、次はこんな感じなのがいいんじゃないかな?というような風にトレンドが作られているわけではなく、
まず、トレンドを決めるために15ヶ国の国が集まって、流行色を決めているという事でした。
そして、デザイナーブックがつくられ、そこからトレンドの色を基本とした糸と布などの素材が決められていって
それをもとにデザイナーさんが洋服をデザインして、コレクション発表や展示会などが行われます。
そして、それと同じころファッション雑誌でもこれからのトレンドが発信されるようになり、
私たち消費者がトレンドの洋服を買えるようになるということでしたね。
トレンドを作るために、これだけのプロセスが必要なんですね。
是非、この2年のプロセスを経て作り出されたトレンドを敏感に取り入れることによって
お洒落を磨いていきましょう!!!
みなさんの”素敵なライフスタイル実現”のための参考にしてください。